内地留学制度

茨城大学内地留学生制度

茨城大学では毎年1人から10名程度、「内地留学」として現職教員の受け入れを行っています。3か月間ではありますが、刺激を受けて現場に戻られています。

<内留生コメント>

私たち内地留学生3名は,平成25年4月3日から6月28日までの3か月間,茨城大学教育学部国語教室での研究の機会をいただきました。それぞれの担当教官である川嶋先生,昌子先生,鈴木先生には,研究テーマの設定や研究の内容・方法はもちろんのこと,今日の国語科教育の方向性や課題等にいたるまで,懇切丁寧なご指導をいただきました。また,橋浦先生や増子先生,齋木先生からも,授業や会話の中で温かい励ましの言葉をかけていただきました。さらに,講義や演習等での学部生・院生の姿からは教員を目指して学んでいた頃を思い出し,初心にかえるとともに多くの刺激を受けました。

 内地留学の魅力は「教育現場にいてはなかなかできない“じっくりと腰を据えた研究”を進めることができる」という点にあると思います。3か月という短い期間でしたが,それだからこそ,私たち3名は見通しをもって調査・研究を進めたり日々の実践や今後の指導の在り方について進んで情報交換をし合ったりできました。

 今後,国語科での内地留学を希望される現職教員の方々には,熱心で温かい人柄の先生方からきめ細かな指導をいただける茨城大学教育学部国語教室での研究をお勧めします。

<内留生のコメント>

24年度後期生の研究テーマです。( )内は指導教官
今後内留を希望なさる先生方の参考になればと思います。

・「伝え合う力・聞き合う力」を育成する国語科学習指導の在り方 (橋浦教官)
・「伝統的な言語文化」に親しむ国語科指導の在り方
 ー「昔話」を確かに継承するための授業の構想を通してー (川嶋教官)
・言葉を味わい,楽しみながら語感を磨く国語科学習指導の工夫
 ―言葉のもつ響きやリズムを大切にした学習指導を通してー (昌子教官)
・論理的思考力を育てる作文指導の在り方
 ―論理の型と学習者間交流による思考の確立に向けてー (鈴木教官)

内留してよかったことは,自らの課題研究を進められたことはもちろんですが,
それ以上に,国語(だけではありませんが)を語れる大切な仲間を得たことです。
24年度後期生は内留後もそれぞれ勉強会などに参加し,情報交換をしています。
2月2日には「日本国語教育学会」に4人そろって参加。
懐かしの茨大で2か月ぶりの再会。「学会」の名のもとに「プチ同窓会」を楽しみました。